《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
(何なの……彼女のこの
落ち着きは……?)




あたしは背中にひんやり
冷たさが走るのを感じた。




と同時に、もうひとつの
不思議なことに気づく。




(そうだ。

お兄ちゃんは、何をしてるの?)




トイレのつもりで彼女
一人で下に来させたん
だったら、もう不自然
過ぎるくらいの時間が経ってる。




様子を見に来たって、
ちっともおかしくない
時間なのに――。




(おかしい……何かが……!)




額に冷や汗が伝うのを感じた時。




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