《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
口調は確信に満ちてて、
“質問”なんて感じじゃない。


あくまで、“確認”。




確信を持って話してる――
そういう態度。




「………どうして……」




あたしの口から出たのは、
壊れた笛みたいなかすれ声。




だけど宮原さんはそれを
しっかり聞き届けて、




「見たんです。
この間……あたしも。

直杜さんと紗耶さんが、
ここでしてたコト――…」




「―――――!!」





……なんてこと。




珪に見られたあの光景を――

彼女も、見てたっていうの……!?



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