《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「だけど……血は繋がって
なくても、やっぱり兄妹
ですよね?

それなのに―――サイテー」




「……………!!」




ショックで視界がブラック
アウトしそうになる。




それを必死でこらえて、
あたしは訴えた。




「違うわ!

そんな……そんなのじゃない!」




見てたなら、わかるはずなのに。




あの時のあたしがちっとも
合意してなかったことも。




お兄ちゃんが、単に血が
繋がらないから一線を
越えた、なんて単純な
思慕であんな行為に及んで
たんじゃないことも。




_
< 355 / 448 >

この作品をシェア

pagetop