《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「あんたみたいな人が
いるから……直杜さんが、
あたしだけを見てくれないのよ。


あんたがいるから――…

あたしが……あたしが、
“遊び”だなんて――…!!」




(あ…………!)




その一言でようやく思い出した。




そうだ……たしかに
あの時、お兄ちゃんは珪と
あたしに話すなかで口にしてた。




『僕が遊びで他の女を
抱いた』って――…。




(宮原さん――その言葉も
ハッキリ、聞いてしまった
んだ……)




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