《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
やっと、少しだけ彼女の
気持ちがわかった気がした。




想いを寄せる人が、妹と
許されない関係を持ってた。


それを目撃しただけでも
相当ショックなのに、
お兄ちゃんの口から
ハッキリと、『遊び』
だったと宣言されて……。






――それはきっと、はかり
知れない深い悲しみだろう。




それが今彼女にとりついて
目の前を見えなくしてるんだ。




宮原さんにとってはもう、
原因や理由なんて関係ない。




ただ、“あたし”のせいで
自分が愛されなかった。



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