《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
だけど最後にそう唱え……
あたしは待った。



意識が途絶えるのを。




……………………。


………………。


…………。





(………………?)




だけど。




どれだけ待っても、
あたしの意識は途絶えない。




それだけじゃなく――
意識があるなら当然襲って
くるはずの痛みも、一向に
訪れない。




(ど……して……?

あたし……宮原さんに、
あのカッターで……)




よけられてるはずなんて
なかった。



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