《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
珪はあきれとも落胆とも
とれるため息をついた
けど、すぐに気を取り直すと、




「まぁいいや。

でさ、デッサンの参考に
したいから、この川のこと
教えてくんない?

ちょっとでもいいから」




「―――え?

それが時間くれって言った
理由?」




「ウン。

ホテルには詳しい人
いなかったし、ここ、
なかなか人も通んないし」




「だからってなんであたしが。

てゆーか別に川のこと
なんて知らなくても、
見たまま描けばいいじゃない」



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