《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
夢中で叫んだ時、木の
きしむ大きな音と共に
視界の片隅でダイニングの
ドアが開いた。
そしてそこに現れた一人の
少年は―――珪だった。
どうして珪が今この場に
やって来たのかなんて
わからない。
尋ねれる状況でもなかった。
珪はリビングの光景を見て
張り裂けんがばかりに
目を見開く。
だけどそれはほんの
一瞬で、珪は気丈にも
すぐに室内に突入し、
真っ先に放心したように
突っ立つ宮原さんの手から
カッターを奪った。
_
きしむ大きな音と共に
視界の片隅でダイニングの
ドアが開いた。
そしてそこに現れた一人の
少年は―――珪だった。
どうして珪が今この場に
やって来たのかなんて
わからない。
尋ねれる状況でもなかった。
珪はリビングの光景を見て
張り裂けんがばかりに
目を見開く。
だけどそれはほんの
一瞬で、珪は気丈にも
すぐに室内に突入し、
真っ先に放心したように
突っ立つ宮原さんの手から
カッターを奪った。
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