《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「何言ってるの!

こんな……こんなこと、
しなくてよかったのに!

かばったりなんか、
しなくてよかったのに――!!」




「そんなわけ……いかないだろ。

僕の、せいなんだから……」




「お兄ちゃんの……せい……?」




宮原さんがこんなことを
した原因について言って
るんだろうか。




そう思ったけど、その
答えは聞けなかった。




電話を終えた珪がこっちに
やって来て、

『直杜さん、マジでもう
しゃべんな!』

と言いながら、タオルで
脇腹の止血を始める。



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