《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
やがて閉ざされた病室の
ドアが開き、顔を出した
お医者さんは、




「意識は戻り、今は落ち
着きました。

でも、決して油断は
できない状況です。

本来なら、ほとんど話を
できる状態じゃないん
ですが……」




そう言って、あたし達
3人を順番に見る。




最後にあたしに視線を合わせて、




「彼が、どうしても
妹さんと二人で話がしたい
そうです」




「え…………!?」




あたしは息をのんで、
かすかに開いた扉の
向こうに目をやる。



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