《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
そこで一度、瞳を閉じる。
そして次に目を開いた時
には、お兄ちゃんは痛い
ほど真剣な眼差しで、
「そんな紗耶を……僕は壊した。
僕の弱さのせいで、そう
せずにはいられなかった。
本当に――ゴメン……」
「お兄ちゃん……!」
あたしは驚きに目を見張る。
『あたしを壊した』。
その言葉が指すのは、
言うまでもなくあたし達の
秘密の関係だろう。
ずっとあたしに
のしかかってた、重い秘密。
それをお兄ちゃんが
悔いて、謝ってくれてる……。
_
そして次に目を開いた時
には、お兄ちゃんは痛い
ほど真剣な眼差しで、
「そんな紗耶を……僕は壊した。
僕の弱さのせいで、そう
せずにはいられなかった。
本当に――ゴメン……」
「お兄ちゃん……!」
あたしは驚きに目を見張る。
『あたしを壊した』。
その言葉が指すのは、
言うまでもなくあたし達の
秘密の関係だろう。
ずっとあたしに
のしかかってた、重い秘密。
それをお兄ちゃんが
悔いて、謝ってくれてる……。
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