《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
***
そうして。
その夜のうちに、
お兄ちゃんは旅立った。
容態が急変した知らせを
受けて駆けつけた時には、
お兄ちゃんはすでに昏睡
状態で意識もなく。
何度呼びかけても、もう
あの優しい瞳であたしを
見ることはないまま、逝った。
眠るように、安らかに。
本当に、かすかにほほ
笑んでるようにさえ見える
くらい穏やかな顔で。
――お兄ちゃんは、
もうあたしには永遠に
触れられない、遠い世界へ。
静かに、
昇っていったんだ――…。
***
_
そうして。
その夜のうちに、
お兄ちゃんは旅立った。
容態が急変した知らせを
受けて駆けつけた時には、
お兄ちゃんはすでに昏睡
状態で意識もなく。
何度呼びかけても、もう
あの優しい瞳であたしを
見ることはないまま、逝った。
眠るように、安らかに。
本当に、かすかにほほ
笑んでるようにさえ見える
くらい穏やかな顔で。
――お兄ちゃんは、
もうあたしには永遠に
触れられない、遠い世界へ。
静かに、
昇っていったんだ――…。
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