《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
少し寂しそうな真顔に
戻った珪は、
「……まだ、落ち込んでんのか」
「……………!!」
激しい憤りが胸の奥から
込み上げてきた。
(落ち込んでるか、って?
そんな……そんな生易しい
感情じゃないよ……!!)
珪には、きっとわからない。
あたしの悲しみが
どれほどかなんて。
まるで自分の分身が消えて
しまったかのような、
こんな空っぽな気持ちなんて。
「珪には――わかんないん
だよ……!」
珪は何も悪くない。
_
戻った珪は、
「……まだ、落ち込んでんのか」
「……………!!」
激しい憤りが胸の奥から
込み上げてきた。
(落ち込んでるか、って?
そんな……そんな生易しい
感情じゃないよ……!!)
珪には、きっとわからない。
あたしの悲しみが
どれほどかなんて。
まるで自分の分身が消えて
しまったかのような、
こんな空っぽな気持ちなんて。
「珪には――わかんないん
だよ……!」
珪は何も悪くない。
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