《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
あっという間に、水面の
風景は見えなくなる。





(―――あの川の歴史、
か――…)




まっすぐな道を走りながら
ボンヤリと考えた。




本当に、珪に教えて
あげたいと思うことなんて
何ひとつない、ありふれた
河川敷の風景だ。




田舎なら珍しくもない
のどかな風景。




せいぜいジョギングコース
か、小さな子供の遊び場に
なるだけの――…。



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