《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「え? う、うん……」




どうしていきなりそんな
ことを言い出すんだろう?


血の繋がりなんて話をしたから?




少し不思議に思いながら
曖昧に返事すると、




「気になったことはない?

あなたと血を分けた、
本当のお父さんのこと」




「え………?」




一瞬答えに詰まったけど、
しばらく考えてから思った
ままのことを口にする。




「ないよ。

もちろん、ママがあたしが
2歳の時に再婚したから、
あたしの記憶には死んだ
二人目のパパしかいない
っていうのもあるけど。

だけどやっぱり、あたしの
家族はこの4人で、パパは
あの人だけだと思うから」



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