《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
次の瞬間、あたし達は
折れそうなくらいお互いの
体を強く抱いて、激しく
口づけを交わした。
「オレだってそうだよ。
妹だからじゃない。
紗耶が紗耶だから……
壊れそうな心で必死に
生きてるお前だから、
守ってやりたいんだ」
「珪――――!」
あたし達の関係は、
許されるんだろうか?
あたし達が互いを愛し
求めることは、禁忌
なんだろうか?
――そんなことは誰にも――
あたし達にだって、わからない。
だけど、この想いは。
あたしの中に宿る炎は、
決して偽りなんかじゃない。
_
折れそうなくらいお互いの
体を強く抱いて、激しく
口づけを交わした。
「オレだってそうだよ。
妹だからじゃない。
紗耶が紗耶だから……
壊れそうな心で必死に
生きてるお前だから、
守ってやりたいんだ」
「珪――――!」
あたし達の関係は、
許されるんだろうか?
あたし達が互いを愛し
求めることは、禁忌
なんだろうか?
――そんなことは誰にも――
あたし達にだって、わからない。
だけど、この想いは。
あたしの中に宿る炎は、
決して偽りなんかじゃない。
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