《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「ママ、料理はもういいよ。
あたしが代わる。

ママは出かける準備して」




あたしは荷物を部屋の隅に
置いて手を洗い出した。




「そう?

ありがとう、助かるわ」




ママが外したエプロンを
受け取ってつけてる時に
階段の方から足音がして
きて、お兄ちゃんが姿を現す。




「おかえり紗耶。帰ってたのか。

……なんだ母さん。
料理ならさっき僕も代わる
って言ったのに」



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