《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「いいんだよ。

焦ったってロクなもん
できっこないんだから、
できなかったらできなかっただ」




むくれた声で言いながら、
珪はパタンとスケッチ
ブックを閉じてしまった。




あたしが『え?』っていう
目で見ると、




「ちょうどいいから
ちょっと休憩〜。

今日はバイトじゃないんだろ?」




チラッと土手の上に目を
やって、スクーターが
ないのを確認してる。




_
< 61 / 448 >

この作品をシェア

pagetop