《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「やっぱりな。

そーゆーのがいいんだよ。

オレ、できれば自分も
田舎に住みたかったからなー」




「そうなんだ……」




『どこから来たの?』




そう聞いてみようかとも思った。




だけどやっぱりやめておく。




なんとなく、珪との会話は
このまま、何もわからない
ままの方が心地いい。




正体のわからない
旅行者と、正体を明かさ
ないまま話す。



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