《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「ありがと」
あたしは素直にお礼を
言って、視線を珪から目の
前を流れる川面に移した。
澄んだ水がとうとうと流れる川。
対岸に何人かの釣り人が見える。
平和でのどかな昼下がりの風景。
「この川の歴史とか、地域
との繋がりとか――そんな
難しいことは、あたしには
わかんないけどさ。
ここで暮らしてきた
あたしの他愛ない思い出で
よかったら、あるよ」
_
あたしは素直にお礼を
言って、視線を珪から目の
前を流れる川面に移した。
澄んだ水がとうとうと流れる川。
対岸に何人かの釣り人が見える。
平和でのどかな昼下がりの風景。
「この川の歴史とか、地域
との繋がりとか――そんな
難しいことは、あたしには
わかんないけどさ。
ここで暮らしてきた
あたしの他愛ない思い出で
よかったら、あるよ」
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