《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
川の方を見たままで言う
と、珪が『えっ?』と
驚いた顔でこっちを
見るのがわかった。
「思い出?
ウン、そんなのでも全然
かまわねーよ。
それ、聞きたい!」
勢い込んで言う珪に、
あたしはチラッと彼を
見て苦笑する。
そして静かに深呼吸すると
ゆっくりと話し出した。
「……うち母子家庭でね。
子供の頃から、遊び相手
って兄妹しかいなかったの」
_
と、珪が『えっ?』と
驚いた顔でこっちを
見るのがわかった。
「思い出?
ウン、そんなのでも全然
かまわねーよ。
それ、聞きたい!」
勢い込んで言う珪に、
あたしはチラッと彼を
見て苦笑する。
そして静かに深呼吸すると
ゆっくりと話し出した。
「……うち母子家庭でね。
子供の頃から、遊び相手
って兄妹しかいなかったの」
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