《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「――って、ゴメン。

最後の方、もう川とか
関係なかったね」




つい懐かしい思い出に浸り
過ぎてたのに気づいて、
あたしは照れ笑いしながら
謝った。




だけど珪はブンブンと首を
横に振って、




「別にいいよ。

前にも言ったろ。

オレ、田舎暮らしに憧れる
から、そーゆー話とか
すげー楽しい」




そう、本当に楽しそうな
笑顔で言ってくれる。



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