《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
お兄ちゃんがジッと
あたしを見てたから、少し
たじろぎながら尋ねた。
お兄ちゃんは涼しげな顔をして、
「いや、別に。
本当に最近楽しそう
だから、何か外でいいこと
でもあるのかなと思って」
「――だから、気のせいだって。
別に何もないよ」
嘘じゃない。
珪と知り合った以外は何も
新しいことなんてない、
代わりばえのない単純な毎日だ。
_
あたしを見てたから、少し
たじろぎながら尋ねた。
お兄ちゃんは涼しげな顔をして、
「いや、別に。
本当に最近楽しそう
だから、何か外でいいこと
でもあるのかなと思って」
「――だから、気のせいだって。
別に何もないよ」
嘘じゃない。
珪と知り合った以外は何も
新しいことなんてない、
代わりばえのない単純な毎日だ。
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