《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
いくら幼くても、もう
その意味がわからない
ような歳じゃない。




――ショックだった。




信じられなかった。




だけどどうしても、
大好きなお兄ちゃんを
嫌いにはなれなくて。




ママにも友達にも言え
なくて、あたしはその夜を
自分一人で受け止めた。




それから度々、ママが
いない夜に起こることも
……全部全部受け止めて、
心の中にしまい込んだ。



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