《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「宮原さんだよ。

中3で○○高受験目指してる」




「ああ、4丁目のね。

……って、あそこの子って
女の子じゃない!」




素っ頓狂な声をあげる
ママに、お兄ちゃんは
即座にクスッと笑って、




「やだな母さん、何言ってんの。

いつもは僕が彼女の部屋で
勉強教えてるんだよ?」




「あ、それもそうね……」




変な心配をしたことに
気づいて、ママはちょっと
頬を赤らめる。



_
< 90 / 448 >

この作品をシェア

pagetop