零愛‐彼は生徒会長 兼 総長・彼女は天然馬鹿‐
Reia Side
「会長! 来月の件なんですけど。予算があわなくて。」
「んー、じゃあ有坂先生のとこ行ってみて。」
「会長!! このポスターって何時貼るんですか?」
「明日。」
一通り終わったかと思ってパソコンに再び目を向ける。
パソコン画面には、来月ある文化祭のことが文字で並んでいた。
作り直さなきゃいけないとこがあるんだよな。
キーボードに指を乗せたとき。また「会長!」と呼ばれた。
何だ…次は。
~♪~♪~
次は携帯かよ。
サブディスプレイを見ると、[龍司(リュウジ)]の文字。
「ごめん、ちょっと抜ける。」
生徒会役員にそう告げ、僕は生徒会室の重いドアを開け、外に出る。