レモン白書~チャラ男との命がけの恋~

 「俺の心臓後どれくらいもつかなぁ」

空を眺めながら幾が切なそうな顔をする。


 「幾……。」

もうすぐ冬がやってくる。


繋いだ幾の手が冷たくてわたしは息を吹きかける。


 「生きてぇ――――よ。 生きてしわくちゃのじじぃになるまで檸檬と一緒にいたい……」


 「幾がしわくちゃのおじいちゃんならわたしもしわくちゃのおばぁちゃんだよ。 それでも好きでいてくれる?」


 「それはどうかな? やっぱりピチピチの若い子の方がいいかもな。」


 「ひっどっ わたしだって……わたしだってね 幾なんかより若くてかっこよくて…… ひっく……っく…… そんな人見つからないよ~幾がいいの ひっく……いぃく~。」


 「俺も檸檬じゃないとダメだよ。くっそー生きてぇ――――」

抱きしめる幾の手が震えてた。





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