レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
「とりあえず、保健室行こう。」
麗に支えられて保健室のベットに横になる。
「まだ、そう決まった訳じゃないから。気を確かに持つんだよ。」
「うん。」
「帰り、うちにおいで、 検査しよっ。」
「麗?」
「わたしもね。もしかしてって思ったことあってその時彼が検査薬買ってきてくれたの。」
「それで……」
「わたしは、ちがってた。」
「そうか。」
「だから、ちがうかもよ。」
「うん。」
「後で迎えに来るから。」
目を閉じても浮かんでくるのは幾の笑顔。
枕を涙が濡らして行く。
幾、怖くて怖くて……
幾。 幾。 幾。
幾を何度も何度も心で呼んだ。