レモン白書~チャラ男との命がけの恋~

 「檸檬、少し落ち着いた?」


 「うん… ありがとう。」


 「検査する前に聞いておきたいことがあるの。言いたくなかったら答えなくてもいいいからね。」


 「うん。」


 「もし、出来てたとしたら早瀬の子供ってことだよね?」


 「うん。」


 「それってもし出来てても産むのは難しいってことだよね。」


 「……」


 「ごめん。 」


麗の言いたい事はわかってる。

無言の空気が余計に緊張させる。
麗とふたりで無言になったことなんてないのに……。


なんでかな。 気まずい。
初めて感じたよ。
麗といて気まずいなんて。



 「わたしはね、彼がそばにいてくれたから……それでも怖かったんだ。」

麗がぽつりとつぶやいた。







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