レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
「ママ……。」
台所に立って洗いものをするママの背中に寄りかかる。
「どうしたの? どこか具合悪いの?」
心配そうに顔を覗き込むママの目を真っすぐ見れない。
どうしていいか、何て言っていいかわからなくて。
俯いたわたしの頬に涙が伝ってそして床に落ちた。
「檸檬? どうしたの。」
ママの声にも何も答えられなかった。
ごめんね。
こんな娘でごめんね。
ママ……ごめんね。