レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
「何か困ってることがあるなら何でも言ってよ。世界中の人が檸檬の敵にまわってもパパとママだけは最後まで檸檬のみかただから……」
「ママ~。」
優しい手で頭を撫でられた抱きしめられたらもう涙を止める事なんて出来なかった。
「ママ~っわたし赤ちゃん出来ちゃった。」
時間が止まったのかと思った。
ママは何も責めなかったけど、きっと本当は……
「檸檬、辛かったわね…よく言ってくれたわ。」
「ママ……ごめんなさい。」
「パパにはママから機会を見つけて話すわね。それでいい? 」
「うん。」
「あいては幾君よね? 檸檬赤ちゃんを産んで育てるって事はあなたが思っている以上に大変な事よ。あいてが幾君となるとなおさら……」
ママがため息をつく。
ズキンって心が痛んだ。
『産みたい!!』
なんて今のママの前では言えなかった。