レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
事実
2時間目から教室に戻った。
別れ際に、
「今日こそ、放課後逃げるなよ。」
早瀬君が大きく手を振る。
「うん。」
なんでこんなに素直に頷いてるんだろう。
『どこにいたの? 靴箱に靴はあるのに檸檬いなかったから心配したんだよ。』
授業中麗から回って来た手紙。
なんて返事したらいい?
きっと優柔不断なわたしに愛想つかすかな。
呆れてしまうかな。
でもね。
なんとなく早瀬 幾に魅かれてしまうんだ。
同じ教室に大好きな田代君がいるとしても……。