レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
放課後の靴箱。
早瀬君の姿を見つける。
「今日は、無理矢理じゃないからな。」
わたしに話しかけるより先にわたしの横の麗を気にしてる。
「仕方ないな。 今日は檸檬の事貸してあげる。」
麗がわたしの背中を押してくれる。
「えっ―――――。 わたしって貸し借り自由な訳?」
「おかしくない? その言い方。」
「檸檬ってね。けっこう天然だから気をつけてね。」
『ぷっ。 ワッハッハ。 』
麗と早瀬君がふたりして笑いだす。
「もうっ!!」
なんかね。 嬉しかったんだ。
麗と早瀬君そしてわたし……
こんな風にずっと笑っていけたらって思ってた。