レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
「どこ行こうか?」
「どこか行くの?」
「檸檬ってほんと天然だな。」
「だって、一緒に帰るだけかって思ったんだもん。」
「おいで。」
早瀬君が手を差し出してくれる。
その手を繋ぐかどうか迷っていたら、早瀬君がギュッてわたしの手をつかまえた。
「海でも行くか?」
「うん。」
初めてふたりで見た海は、空の青と海の青がひとつになって永遠に続いていくようだった。
きっと忘れないだろうな。
この綺麗な空の青も。
海の青も。
そして、海辺で手を繋ぎながら交わしたkissを。
やっぱり、レモンの味がして笑えたんだ。