レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
幾の事はずっと従兄と思っていた。
誕生日も同じ仲のいい従兄……。
真実に気付いたのは、幾の病気が悪化した時だった。
幾の両親が、幾が生きられるには移植しか残っていないと俺の両親に話している時だった。
「双子なのに、兄弟なのに……どうして幾だけなの……」
泣き喚く幾の母親がそこにいた。
叔母さん、叔母さんと呼んで慕っていた人が母親と知らされた瞬間だった。
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