君の温もり
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高校に入学してもう1ヶ月が過ぎた。
地味でも派手でもないただ普通のあたしは、頭も良くなければ頭も悪くないただ普通の高校に入学した。
普通ばっかりが取り柄なあたし。
ん、いや…これを取り柄とは言わない気がする。ただ、構いたくなければ構ってほしくない精神なのかもしれない。
だから普通に繋がってるのかも知れない。
友達は居ない。ううん…居ないんじゃなくて作ろうとしなくて自分から敢えて声を掛けようとはしない。
きっと、それが面倒なんだと思う。
中学の時はそれなりに友達って呼べる仲間が居た。友達って呼べるかどうかは知んないけど、いつも話をする仲間は居た。
でも、その友達ってのも面倒だった。
何でもかんでも友達に合わせていくのが面倒だった。みんなの意見が一致するのも面倒くさくて、あたし一人がはみ出してしまうと嫌な顔をされ、そう言う付き合いがあたしは嫌いだった。と言うよりも苦手だった。
だから一人の方が楽って思ってしまったから、あたしは少し離れた高校に入学した。