僕のお姫様 ~RPG~





「戦士様は、なんというお名前なんですか?」


「俺は…ショウタ」


「ショウタ…様、ですね。私はリンと申します」


茶色の髪の毛に、黒いハート型のピンをつけている宿屋の娘。


リン-職業不明-


「あ、あと、私の宿屋の決まりなんですが、夜は絶対に外に出ないでください」


「え、なんで?」


「……さぁ。私もよく分かりません」


リンは、一瞬困った表情をしたが、何もなかったかのように笑う。


この子には…なにか秘密があるのか?


そう思ったのは、直感と紋章の部分が熱くなっているからだった。




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