僕のお姫様 ~RPG~
んー…。考えるだけ無駄だな。
「おいカズヤ」
「お、ショウタじゃねーか。なんた?」
「俺らの紋章を合わせるぞ」
「は?なんで急に…」
「いいからいいから」
俺は、カズヤの腕を掴んで自分の太ももにある紋章に近づけた。
「あっちッ…!!」
また、カズヤは熱くなったようだ。
そして俺は、自分の太ももを見てみた。
そこには、また文字が浮かび上がっていた。
が、次の瞬間。
ドーンッッ
すごい音がした。
その瞬間、俺の紋章は熱くなった。
これは直感だが、リンになにかあったのでは…。
「おいショウタ。俺の腕が、すんげー熱くなってんだけど」
「俺もだ」
「もしかしてリンちゃんになにか…」
俺らは顔を見合わせて、勢いよくリンの部屋のドアを開けた。
リンが…いない。
俺たち二人は、掟をやぶって外に出てしまった。
夜だというのに…。