僕のお姫様 ~RPG~





「これは、本当は商品にするつもりだったんだが…」


そう言いながら、カズヤはポケットをガサゴソガサゴソ…。


「あった!!」


取り出したのは、一個の棒と小瓶だった。


「これは、聖水剣と言って、聖水をかけると剣になる。これは、モンスターにとって一番の弱点、“聖水”を使うから、かなりダメージを与えられるぞ」


“ただし、制限時間はある。これが、かなり短くてな…。30分しかないんだ”


たった30分で、リンを助けられるか、か。


…ちょっとカッコいいじゃん。


俺は、聖水を棒にかけた。


棒は、みるみると伸び、一つの剣となった。


「……よし」


俺は、ホウキを飛び降りた。






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