僕のお姫様 ~RPG~
「……それ、聖水剣ね。私が援護するから、あなたはその剣をアガにあてて」
「アガ…?」
「あのモンスターの名前よ」
ずいぶん詳しいな。
しかし、援護するっつったって、リンって一体…
--何者ナンダ?
「じゃ、よろしくね。行くわよ…。ファイア!!」
そう言ったリンの手からは、炎が飛び出す。
……魔法使いか?
しかし、今の俺にはそんなことを考える暇はなく、とにかく突っ走った。
アガは、炎があたったというのに、ビクともしてない。
これは、そうとうガードが硬いんじゃねえか?