僕のお姫様 ~RPG~
「……行く?」
「「行く」」
こうして俺らは、森をさ迷うことになった。
のだが、今日はまず寝よう。
探すのは明日からだ。
ソシテ夜ハ明ケタ。
「おはようございます、ショウタ様、カズヤ様。朝食の準備が出来ております」
昼のリンに呼び起こされ、目の前にはキレイに盛ってあるリンゴとバナナの姿に、吐き気がしてならない。
「今日は、どちらへ?」
昼のリンは、夜のことを忘れてしまうらしい。
「盗賊の洞穴に行く」
「………盗賊、ですか」
リンの顔が、ひきつっている。
「もしや、盗賊が怖いのか?」
「い、いえ…。それよりカズヤ様。その腕にある紋章と文字はなんですか?」
あ、話そらした。