僕のお姫様 ~RPG~





ようやくアヤネが現れた。


「はぁ…は…っぁ…」


「……ふぅ。よくやりますねぇ。しかし、その状態じゃもう負けですね」


アヤネは、かなり体力を消耗している。


それに対して、相手の女は余裕のようだ。


「はぁ、はぁ…。これはやりたくなかったんだが仕方がない」


アヤネは、双剣をクロスして何かを唱え始めた。


「………風を操りし者、今、汝を裂く!!ストームブレス!!」


アヤネが言い終えると、急に風が吹いた。


なぜか、アヤネと相手の女のまわりは強風に包まれた。


そのせいで、こっちまで木の枝や砂が飛んでくる。


だから試合が見えない。




< 54 / 137 >

この作品をシェア

pagetop