僕のお姫様 ~RPG~





「あなた…何者?」


「すぐ分かりますわ。津波」


「……!!水の精よ、我に力を。アクアシールド」


二人の声はほぼ同時だった。


相手は津波をつかう。


つまり海賊。


そして、リンは水の精を呼んだ。


水の精が、リンや俺たち、相手の門番までをも包んだ。


リンは、俺たちも守ってくれたらしい。


そして、津波が消えるとリンの魔法も消えた。


「……くっ。げほっ、げほっ」


「あなたバカですわね。なに自分の魔力を削ってまで仲間を助けるんですの」


「……っげほ。うる…さい、うるさい…!!なんで仲間まで殺そうとするのよ!!私は、そんなの許さない。自分を犠牲にしてまでも守るだけよ」


リンの目は、怖かった。


すごく、怒っていて…


いつものリンじゃなかった。




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