僕のお姫様 ~RPG~
そして、パーティ会場へ入った。
「王子って、誰?」
「ほら、あそこにいる人よ」
ユミが指した方向を皆で見ると…
「「……ケイタ!?」」
俺とカズヤの声がハモった。
そして、カズヤはこっちを向く。
「……ショウタ!?カズヤも!!」
「まさか、ケイタが王子なんて…ぷくく…」
「本当だよ!!ったくケイタは…ぷくく!!」
「…何に笑ってんだよ」
「「服」」
「…あははははははっ」
後ろからも、笑い声が聞こえた。
みんなで、ケイタの服を笑った。
だって、いくらケイタが王子だからといって…
「カボチャパンツに白タイツ、そして赤のマントはないだろう!!」
そう、そうなのだ。
ケイタは、見るからに王子様だったのだ。