僕のお姫様 ~RPG~
俺は、目を合わせられなかった。
だって、俺は勝てなかった。
…死ぬんだ。
「……ショウタ、勝ったよ?」
「……へ?」
ビックリしてリンの顔を見ると、キョトンとしていた。
「なんで?」
「なんか、相手の子が突風器に飛ばされたのよ。で、ショウタより先に倒れたの」
……あれって、避けたんじゃなくて飛ばされたのか。
とにかく、よかった…。
俺は死なずにすんだ。
「リンは?」
「え?」
「リンは勝ったか?」
「……今からよ」
リンは、ステージのほうを見た。
そこには、すでに死神がいた。