カミレンジャー THE・LONGSTORY
「あらあら?そんなにみんなで怖い顔しないでよ。当たり前でしょ?私は仮にもこの国の一角を担う政治家の秘書様よ。あなたたちみたいな地方公務員崩れ、すぐにでもダンボールハウスに移行するぐらい、造作も無いわ。」
・・・・・・・なるほど。
そうきましたか・・・。
「はぁ・・・権力できましたか。」
思わず実くんの口からため息が漏れる。
その表情が言っている。
いや、実くんだけじゃない。
レッドも、恵もピンクもハニーも、そして自分もまったく同じことを思っていただろう。
・・・・・それは・・・
「「「「「「馬鹿にするなよ。」」」」」」
6人の声が見事にハモッた。
「あなたこそ、たかが政治家の秘書ごときで調子に乗るんじゃないわよ。」
ピンクが前に出る。
「権力に屈する正義の味方なんて聞いたことが無いわ。」
ハニーも同意する。
「ブルーの言ったとおりね。」
恵が口にして。
「一時でもオマエに『ヒーロー』の座を譲っていたのが、許せん。」
レッドがまとめた。
そして・・・。
「行くぞ、みんな!」
レッドの掛け声。
「「「「「おー!!」」」」」
残り五人の声がこだまする。