カミレンジャー THE・LONGSTORY

「うわっ!」


「ぐわっ!」


 ジャングルジムの力に人間がかなうはずもなく、アッサリ取り押さえられる二人。


「私、長い間、ここで占いを続けていますが、こんなに相性プッタリの二人は見たことありませんわ!もうバッチシ、完璧、付き合っちゃってチューしちゃえよ、二人とも!」


 最後のほうは、完全に占いではなかった。


 っていうか・・・相性ブッタリって・・・何?


「あのさ・・・なんだか、レッドたちに弱みでも握られてるの?」


 とりあえず、聞いてみる。


「あら?なにを言ってるのかしら、私はどこにでもいる普通のジャングルジムですわ。ここで長い間占いを続けているだけの・・・決してレッドたちに頼まれて、二人をくっつけるための仕込みに回ってるわけじゃないのですのよ・・・ホホホホ・・・。」


 物凄い乾いた笑い声が響いた。


「いやね・・・・一応俺たち敵同士じゃなかったっけ?」


 ワイルダーは、我らがカミレンジャーの敵組織である。


 ・・・が。


「だから、どうした!!」


 全力で否定された。


 ・・・・・・・・・・そうですね。


 なんだか、そう言われるとどうでもいい気がしてきました。


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