カミレンジャー THE・LONGSTORY

「ってことで、あなたたちの相性はバッチリよ!完璧よ!超素敵よ!あまりにも素敵だから、このカップルリンクでもつけて、とっととどこかに行きやがれ!」


 最後のほうは完璧に投げやりな感じだった。


「はぁ・・・なんだか、どうでもいいですけどね。」
結局、二人で仲良くカップルリングをつけて、青山と恵は占いの館から外に出た。


「なんだか、得したわね。」


 恵さん・・・あなたは、何を思ってそんな発想が出来るのでしょうか?


「まぁ、いいけどね・・・。」


 別にそんなに悪いデザインをしているわけではない、シンプルなデザインをした銀色の指輪。


 ・・・・・・・・それを取り合えずというコトで右の中指につける。


 よく考えたら、あれだよな・・・。


 敵からもらった指輪を何の躊躇もなく、罠とかすら考えずにつけられる当たり、俺たちも平和だよな・・・。


「って、お前どこにつけているんだよ!?」


 ふらりと、恵に目をやった瞬間、彼女がつけている指輪の位置が気になって声を上げた。


「どこって、左の薬指だけど・・・。」


 ・・・おぃ


「あかんやろ?そこは・・・。」


「なんで?」


 いや・・・なんでって言われると、あれだけどさ・・・。


 やっぱり、そこは大事な指であって・・・。


 そんなことを考えた瞬間、


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