カミレンジャー THE・LONGSTORY

「はぁ・・・そのうち、うちの市・・・破産しないかな?」


「さぁ?」


 思わず漏れたため息に、恵が返す。


「お前たち、いい加減にしねぇか、絡んじゃうぞ!」


 もういいよ・・・ブランコも無理しなくて・・・。


「まぁ、いいけどね。」


 青山がそんなため息をついた瞬間・・・。


「あの、観覧車って・・・動いてないけどどうしたの?」


 全力で恵が話をそらした。


「あぁ・・・何でも故障中らしいぞ。まったく、せっかく来たって言うのに、観覧車が故障とかついてないよなぁ~・・・。」


 答えたのは、滑り台。


 もう、どうでもいい感じだ。


「いや、それ以前にお前たちには乗れないだろう?」


 滑り台と、ブランコがあの観覧車に乗る姿を想像してみる。


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・・・無理だった。


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