カミレンジャー THE・LONGSTORY

「我々は、世界の征服をたくらむ、ワイルダー!今この地は、我々の鉄槌によって破壊された!」


 爆発された観覧車から声が上がった。


「え!?」


「は!?」


「なんですと!?」


 声を上げたのは、他でもない、ジャングルジムたちはじめ、三台のワイルダーたち。


「まさか・・・シーソーが・・・。」


 一応、考えられる発想を、実くんがしてみるが・・・。


「「「あいつが、そんなことするか!」」」


 ジャングルジムと、滑り台と、ブランコによって否定された。


「分かってる。それぐらい!」


 フォローを入れたのはレッド。


 自分だって同意見だ。


 ワイルダーは、その名前とは裏腹に、そんな大それたことをするやつではない。


 それを証明するように、爆煙から現れたのは・・・巨大な鉄巨人。


 その姿は、まるで中世ヨーロッパの騎士が身につけていた、鎧そのものだ。


「・・・・・・・・ワイルダーより、ましなデザインしてますね。」


 実くん、そういう問題じゃないと思うけど・・・。

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